Interview01
中途社員紹介 01
ここでしかできない
ものづくりを求めて。
Profile
不動産開発事業
會本 晴紀
2018年入社
HARUKI EMOTO
Career
2002大手総合デベロッパー入社 分譲マンションの建築担当として、全国の物件を担当
2013財閥系マンションデベロッパー入社 グループ長としてプロジェクト全般を管理
2018フージャース入社
―2018年に中途入社した會本は、現在、フージャースコーポレーションの建築本部の副本部長として組織を率いるポジションに就いている。彼は大学院で建築工学を専攻し、新卒で大手総合デベロッパーに入社し、そこでマンションの建築業務に携わる。在籍した11年ほどの間に全国で10,000戸以上に及ぶ物件を担当し、世間で話題となったプロジェクトも数々手がけたという。
新卒時、街づくりがしたいという想いがあり、大手志向もあってそのデベロッパーを就職先に選びました。そこでは用地の取得から建物の着工まで、主にマンション開発プロジェクトの前半部に携わり、全国各地の多くの物件を担当。その企業は実力主義が徹底しており、成果を上げればダイレクトに報酬に反映され、大きなやりがいにつながっていました。マンションの企画設計力も、そこで非常に鍛えられたと思います。一方で、完全成果主義の要素もあり、将来への不安がありました。11年ほど在籍し、マンションの建築担当として、他でも通用する自信もついたところで、1つ1つの物件を最初から最後まで愛情をもって携わりたいと思い、転職を考えるようになりました。
―極端な実力主義に不安を感じた會本が、新しいキャリアの場として選んだのは、財閥系のマンションデベロッパーだった。そこではグループ長として、商品企画から引き渡しまで開発プロジェクト全体を管理するポジションを担当。キャリアは広がったものの、また自分の置かれた環境に物足りなさを覚えるようになっていった。
そのマンションデベロッパーは知名度もあり、ブランドイメージも良かったので期待して入社したのですが、内情はお役所体質で、失敗することを忌避する風土でした。自分の業務範囲からは逸脱しない縦割り体制、内向きで保守的な風土が合わず、4年ほど勤務したものの、次第に閉塞感を強く覚えるようになって、再び転職を決意したのです。
―そんな會本が、転職活動中に巡り合ったのがフージャースだった。それまで彼はフージャースの存在を知らなかったというが、転職エージェントに紹介されて面接に臨み、そこで代表の廣岡と出会う。
それまで私はずっと分譲マンションの建築関連の業務を究めてきましたが、これまで培ってきた経験をもとに、マンション以外の開発にも挑戦してみたいという気持ちがありました。また、前々職も前職も「財布」までは握ることができず、開発プロジェクトの予算をどう配分し、どう収益を上げていくかという事業のマネジメントには関われませんでした。私としては、せっかく新しいキャリアを築くのなら、自分で事業を起ち上げて動かし、儲けるところまでやってみたいと、そう廣岡に伝えたところ、「ぜひ一緒にやろう」と歓迎されました。
―面接の場で受けた廣岡の強烈な印象が、フージャースへの入社の決め手になったと會本はいう。
面接で廣岡とコミュニケーションし、彼の考え方に触れるたびに、「この人は凄い」と。本当に優れた経営感覚を持っていて、一代でフージャースをここまで大きく成長させたのも納得できた。この人について行きたい、この人のようになりたいと純粋に思えて、それでフージャースに転職することを決意したのです。
―こうして40歳の時にフージャースに参画した會本は、すぐに建築部を率いる部長のポジションを託される。この組織のマネジメントに力を担う一方、入社時に望んでいた、自ら事業を起ち上げる機会も彼は早々に得ることになる。
入社した時、ちょうどフージャース社内で新たにホテル事業を起ち上げる計画が進んでおり、私もそこに関わることになりました。新規事業をゼロから創り出すことなど、普通の社会人ではなかなか経験できないこと。大いに奮い立ってプロジェクトに参加したものの、私も含めて、ホテルを手がけたことのあるメンバーは一人もいない状況でした。そんななか、フージャースらしいホテルは何か?と徹底的に議論し、「欲しかった暮らしを、しよう。」という私たちの思想をホテル事業にも貫き、「ツーリストが欲しかったホテルを創ろう」と他社にはないアプローチでホテルを企画。フージャースはこうした大胆なチャレンジを許容してくれる企業であり、それは私にとって非常にエキサイティングでした。また、建築的な側面だけではなく、事業のコンセプト立案からブランディングまで自分でリードしながらホテルを作り上げることができ、この経験も私をさらにスケールアップさせたように思います。
―フージャースにとって前例のない事業に挑み、會本が中心となって起ち上げたのが、東京・秋葉原にある“THE TOURIST HOTEL & Cafe AKIHABARA”だ。不運にもオープンのタイミングがコロナ禍と重なってしまったものの、メディアなどでも紹介されて注目を集めている。この一件で、フージャースならではのモノづくりの醍醐味を存分に堪能したという會本。他のプロジェクトでも、同じような興奮を彼はたびたび味わっている。
2020年に竣工し、話題を呼んだ大規模分譲マンションの「デュオヒルズつくばセンチュリー」も、建築を統括する立場で関わりました。公園と一体開発したこの物件は、まさにフージャースだからこそ実現できたものだと考えています。私は、かつて在籍していた大手デベロッパーの出身者たちといまでも交流があるのですが、このプロジェクトの話をするとみな驚きます。もちろん、実現するまで幾多のハードルがありましたが、メンバーたちが懸命にそれを乗り越えてくれました。
―では、なぜフージャースは、他ではできないことを成し遂げられるのか。その理由を、中途で入社した會本は、どう捉えているのか尋ねてみた。
フージャースは『人間力』が高い社員が多い会社だと思っています。背負っている看板は決して大きくないため、ひとりひとりの『人間力』で勝負している、大手にはない魅力を逆に感じています。
それは、フージャースは、「欲しかった暮らしを、しよう。」という自らが掲げる理念が社内の隅々にまで浸透していて、どのプロジェクトでも「この物件のお客様となりうる方は何を求めているのだろう?」と若いメンバーが普段から真剣に熱く語り合っているからだと思います。
フージャースは、大手と比べると資金や時間の面でやはり制約がありますが、若手にも責任と裁量を与え、全員の知恵を集めて、「欲しかった暮らし」を成し遂げようとしている会社です。若いメンバーたちも、自分が転べば会社が傾くぐらいの切迫感を持って仕事に臨んでいて、その『圧倒的当事者意識』がフージャースの強さなんだと、ここに身を置いてあらためて感じています。
―いまや経営に近い立場にある會本が、これからフージャースで挑戦していきたいこととは何だろうか?
フージャースでキャリアを積むにつれ、もっと良い会社にしたいと思っていますし、若い人たちに安心してこの会社の未来を託せるようにしたいと考えています。そのためにも、あらゆる方面のステークホルダーの方々から、「フージャースの物件ができると街が変わるね」、「フージャースが開発する物件はセンスがいいね」、「フージャースと一緒にいいモノづくりがしたい」と認められる存在にしたいですし、フージャースにしかできないモノづくりの基盤を築いていきたい。なので、目指すところはナンバーワンよりもオンリーワンだと思っています。
また、私個人としては、マンションだけではなく、ゆくゆくはオフィスビルや商業施設の開発にもチャレンジして、フージャースをさらに成長させる力になれればと思っています。