Interview09
中途社員紹介 09
―安定より挑戦―
自分の実力を高めるために。
Profile
不動産開発事業
近野 陽一
2012年入社
YOICHI KONNO
Career
1996ゼネコン入社 土木設計部で外構設計
2001不動産鑑定事務所入社 不動産鑑定、仲介、リーシング業務
2004マンションデベロッパー入社 用地仕入れ
2012フージャース入社
―2012年4月入社の近野は、現在フージャースアベニュー 開発部 開発課に所属。課長代理として、フージャース戸建部門の街づくりを手がけている。近野の前職は、大阪にある大手建設会社の設計コンサル部門。学生時代から勉強していた街づくりを目指しての就職だった。入社時期が阪神・淡路大震災の翌年ということもあり、新人でありながら、復興事業でもある街づくりの設計を4年間ほど経験した。復興事業を中心とした設計を続ける中、ある想いが近野の心の中に生まれてきた。
設計は、人々の生活を想像しながら練り上げていく作業だと思いますが、仕事をしていく中で、もっと手前、不動産開発自体に関わりたいと思うようになりました。何もないところから街並みを作ってみたいと。設計の仕事はとてもやりがいがありましたが、土地に付加価値を付けられる不動産開発業を目指そうと思いました。
―しかし近野自身、不動産の知識は皆無。最初のステップとして、まずは知識と経験を身に付けるために、不動産鑑定事務所に転職した。3年間経験を積む中で、近野は宅建も取得。次のステップへと進むことを決める。選んだのは東京のマンションデベロッパーだった。
デベロッパーは、土地を仕入れてダイナミックに開発して販売する。そういう仕事をやってみたくて。街づくりに携わりたいという当初からの思いは変わっていなかったと思います。設計や不動産取引の仕事を経験し、より具体的に自分に合致する方向が見えてきて、たどり着いたのがデベロッパーだったということです。
―首都圏を中心にマンションを分譲するデベロッパー。そこで開発業務を担当することになった。近野はこの会社に9年間所属し、最終的には開発部の課長として用地仕入れはもちろん、物件の企画・販売と業務全般を担当するまでになった。しかし首都圏中心で、利便性を追求する分譲マンションを手掛けるうちに、『街をつくりたい』という自分の夢から、少しずつだがズレを感じ始めた。
今まで培ってきた人脈もありましたし、不動産開発の仕事は続けていきたいという思いはありました。不動産のスペシャリストになりたいという目標もありましたので、もっともっと実力を付けるためにも、転職を考えました。
―9年間、とてもお世話になった会社だが、近野は新しい世界へ飛び出す決意をした。就職活動をする中でフージャースと、もう一社から内定を得ることができた。
電鉄系の都市開発の会社で、自社が所有する土地の有効活用を行っていました。線路下の店舗を開発したり、余っている敷地に店舗を誘致したりと。面白そうだなあと思って応募して、内定もいただきました。ただ真剣に考えたときに、この会社では本当に自分のやりたいことができないんじゃないか。今までやってきたことが活かせないんじゃないかと。
―そして、2012年4月。フージャースに入社することになった。
「街をつくりたい」という想い。運命なのか、最終的には住宅開発の会社を選ぶことになった。
自分は首都圏で駅近分譲マンションの企画しかやったことがなかったので、郊外型マンションやシニア分譲などを手掛けるフージャースなら、自分の仕事の幅を広げることができるのではと、決めました。電鉄系の会社は安定という意味では良かったのですが、若いフージャースで挑戦することを選びました。
―入社して最初の1年間はマンション開発を担当。そして1年後の2013年。フージャースは戸建事業部を分社化してフージャースアベニューを発足することになった。近野はオープニングスタッフとして戸建開発を手がけることになった。当時の社員は近野を入れてたったの4名。戸建開発は近野にとって初めての経験ばかりだった。
マンション開発では、土地を仕入れた後はゼネコンとの調整で工事は進んで行きます。しかし戸建開発の場合は、宅地はもちろん、道路や公園の計画等、担当者が開発設計の中心で音頭を取らないと工程とコストを守った事業の進捗ができません。土地の区画割りを検討し、行政との折衝、開発許認可。造成工事を完了させて建物着工と、事業規模はマンションより小さいことが多いですが、より細やかな配慮で仕事をしなければいけない。戸建開発を経験して、このことを強く感じました。
―フージャースアベニューの戸建開発は、建物を分譲するだけではなく、街を整備し、住むことを誇れる住環境の創出をテーマにしている。もちろん個々の住宅においても、外構や庭の植栽などにこだわり、街並みの中で栄える戸建を提供しているのだ。そのため、エリアの相場に比べてやや高い設定で商品を企画している。
ライバルは多いですね。デベロッパー系の開発現場では、パワービルダーと差別化を図るためにも、より付加価値の高いものを提供しています。その中でも当社の戸建を選んでいただけるように心掛けています。自分の仕入れた土地は、造成が完成するまでは仕入れた者の責任で進められます。経験と知識が必要な仕事ですから、最初の一年は本当に苦労しました。現場監督や職人さん、設計会社の担当者に聞きながら、教えてもらいながら、という感じでやっていました。まだ完全ではありませんが、最近やっと普通の仕事ができるようになったと思います。会社としては年間300棟を目標にしていますが、その目標に対して責任を与えられ、挑戦していける環境があるので、そのやりがいは私も含めた全スタッフが感じていますね。
―「街をつくりたい」そんな夢に向けて一歩ずつ前進している近野。戸建開発の醍醐味を聞いてみた。
何もなかった場所に、イメージした街を形にして、そこで生活をしていただける。新生活の色々な場面を見ることがあります。お子様が公園で遊んでいるところや家族の風景を見ると、これからも続けていきたいと思いますね。事業用地の取得では頭を悩ませていますが、そういう情景を見ると報われた感じがして、また次に行こうって思えるんです。
―フージャースに入社して3年。やっと普通の仕事ができるようになったという近野。フージャース入社にあたり、独立できる位のスキルを身に付けたいと話していた近野。いま目指しているものは何か?
自分の実力を高めて自分の市場価値を高めたいと思っています。それが結局は会社に貢献できるようになる、ということだと思いますので。そのためにもいろいろな経験をして成功体験を積み重ねて行きたいと思います。上司・同僚からも、聞けばアドバイスしていただける環境ですが、それに甘えずに自分で考えて、自分から発信したいと心掛けています。その方が成長のスピードが早いんじゃないかと。 自分の考えが、最短距離で本質をついているのかというのは、結果が出てみないと分からない。だけど、やってみようっていう雰囲気があるので、それは毎回試行錯誤しながらやっています。