ESG基本方針

フージャースグループは、ESGを意識した事業活動と地域・社会奉仕活動を通じて、社会課題の解決および持続可能な社会の実現に貢献します。そして、これからもお客様や社会に選ばれる存在であり続けることで、永続的な企業価値の向上を目指します。
新たな価値創造と社会貢献に向けたESG活動の推進体系として、3つの重点テーマ(「豊かなラ イフスタイル」「地域共創」「環境」)と2つの基本テーマ(「ウェルネス」「ガバナンス」)を設定し、事業戦略とESG戦略の一体推進を図ります。

ESG推進体系

  1. ソーシャルデベロッパー®

  2. 企業活動を通じた、
    新たな価値創造と社会貢献

  3. 重点テーマ

    当社グループは、多様なライフスタイルを支える住まいづくりに加え、地方都市が抱える社会問題や気候変動をはじめとする環境問題を重要な経営課題と認識しています。そこで、人々の暮らしを彩る取り組みを「豊かなライフスタイル」、地域活性化に向けた取り組みを「地域共創」、環境問題への対策を「環境」と定義しました。事業活動を通じた新たな価値創造と社会貢献によって、当社グループがパーパスに掲げた「ソーシャルデベロッパー®」をめざしていきます。

    基本テーマ

    当社グループは、企業として公正で健全な事業活動を継続するうえで、従業員の健康および安全の確保と、透明性・効率性の高い経営体制の構築に努めることを重要な経営課題と考えています。そこで、従業員の健康管理や職場環境の改善など人的資本を高める取り組みを「ウェルネス」、コンプライアンスやリスクマネジメントの強化などに関する取り組みを「ガバナンス」と定義し、企業としての土台づくりを推進しています。こうした取り組みは、新たな価値創造と社会貢献に向けた持続的な企業活動を支えることにつながるものと考えています。

    当社グループは、不動産の開発から運営管理までと事業領域が幅広く、さまざまな地域コミュニティとのつながりの中で事業活動を行っています。そのため、自己と社会の双方の利益を調和さ せつつ、社会を支え、社会と共に歩む役割を積極的に果たしていくことが良き企業市民としての責務と考えています。
    そこで、当社グループは、本業である不動産分野を中心に、被災地の復興支援や伝統的な京町家の保全管理など地域・社会奉仕活動に取り組んでいます。こうした活動は、「欲しかった暮らし」の追求および持続的な社会の実現につながるものと考えています。

ESG推進体制

  • 当社は、持続可能な社会の実現に向けてグループ全体のESG経営を推進すべく、2021年4月にサステナビリティ推進室を新設しました。そして、2021年12月には、サステナビリティ委員会(委員長:会長執行役員、委員:執行役員、グループ子会社の社長等)を新設しました。
    サステナビリティ委員会は、気候変動への対応を含む、グループ全体におけるサステナビリティ戦略に関する基本方針・基本計画の決定や、社内推進体制の構築および整備、サステナビリティ推進活動に係る進捗状況のレビューやリスク事案の管理等を行います。また、本委員会は、定期的にその活動内容を取締役会へ報告し、取締役会はその報告を通じてサステナビリティに関する各種施策の状況把握やリスク事案の監督を行い、必要に応じて経営陣に対する助言を行う体制を構築しています。

  • ESGテーマ/グループ目標・方針

    スクロールできます

    ESGテーマ 重要課題
    (マテリアリティ)
    関連するSDGs グループ目標・方針※1
    重点テーマ 豊かなライフスタイル
    • 居住ニーズの多様化
    • 超高齢社会への対応
    • 豊かなライフスタイルの実現に向けた
      商品・サービスの開発を促進
    地域共創
    • 中心市街地の活性化
    • 地域経済の活性化
    • 市街地再開発事業・PFI事業等を通じた
      地域の活性化及び地域価値の向上
    環境
    • 気候変動への対応
    • 資源の有効活用
    • 気候変動への対応
    • 適切な資源活用・物品調達
    • 汚染防止と廃棄物削減
    基本テーマ ウェルネス
    • 従業員の健康管理
    • 多様な人材の活躍推進
    • 適切な職場環境の整備
    • 従業員の安全と健康の管理
    • ダイバーシティ推進
    • 働きやすい職場環境づくり
    ガバナンス
    • ガバナンスの強化
    • コンプライアンスの推進
    • リスクマネジメント
    • 改訂コーポレートガバナンスコードへの適合
    • 取締役会の機能発揮
    • 全社的なリスク管理体制の徹底
    地域・社会奉仕活動
    • 有形文化財の保全
    • 被災地の復興支援
    • 有形文化財の保全管理
    • 復興支援活動の推進

    ※1)グループ目標・方針のうち「環境」は、より具体的な目標を設定しています。

    グループ目標・方針【環境】

    • 気候変動への対応

      • 環境不動産の開発
        • 新築分譲マンション:
          2030年度までに、供給する物件は全てZEH-M Oriented※2以上を
          標準仕様化
        • 新築賃貸物件(DBJ Green Building認証※3):年間1棟着工
      • 温室効果ガス排出量の削減
      • エネルギー使用量の削減
      • 再生可能エネルギーの活用
    • 適切な資源活用・物品調達

      • 水使用量の削減
      • サステナブル調達の推進

      汚染防止と廃棄物削減

      • 汚染防止対策の徹底
      • 廃棄物の適正管理・削減

    ※2)ZEH とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」を指します。集合住宅であるZEH-M には、『ZEH-M』(省エネ:100%以上)、Nearly ZEH-M(省エネ:75%以上100%未満)、ZEH-M Ready(省エネ:50%以上75%未満)、ZEH-M Oriented(省エネ:20%以上)があります。
    ※3)DBJ Green Building 認証とは、環境・社会への配慮がなされた不動産(「Green Building」)を支援する制度で、2011 年4 月に株式会社日本政策投資銀行により創設されました。対象物件の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮等を含む様々なステークホルダーへの対応を含めた総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を5段階のランクで評価し、認証を付与するものです。

    ESGテーマの決定プロセス

    当社グループは、企業の永続的発展と持続的な社会の実現に向けて、14項目を取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として選定しています。そして、これらの課題解決に向けて、5つのESGテーマを策定しています。なお、重要課題の選定では、国内外の幅広い社会問題に対して、当社グ ループおよびステークホルダーの視点から検討を行いました。

    1. STEP1

      社会課題の検討・抽出

      事業環境を取り巻く社会課題を把握するため、国際的な課題(気候変動、環境汚染、人権問題等)と我が国特有の課題(少子高齢化、地方都市の衰退等)を整理しました。
      そして、不動産業界との関連性の有無から、当社グループが関与できる社会課題を幅広く抽出しました。

    2. STEP2

      抽出した課題の評価

      抽出した社会課題は、①ステークホルダーの視点(ステークホルダーにとって取り組むべき領域か)、②フージャースグループの視点(当社グループがコミットすべき領域か)という2点の観点から、その重要度を整理しました。

      ステークホルダーの視点/フージャースグループの視点ステークホルダーの視点/フージャースグループの視点 グラフ

    3. STEP3

      重要課題の選定

      『ステークホルダーの視点』と『フージャースグループの視点』の2軸で絞り込まれた重要度の高い14項目を、当社グループが取り組むべき重要課題(マテリアリティ)として選定しました。

    4. STEP4

      ESGテーマの策定

      以上をふまえ、ESGテーマの方針を設定し、3つの重点テーマ(「豊かなライフスタイル」「地域共創」「環境」)と2つの基本テーマ(「ウェルネス」「ガバナンス」)を策定しました。