この場所に、いちばんの答えを
暮らすように働く“リビングとダイニングキッチンがあるオフィス”
フージャース広島大手町ビル
概要
- 物件名:フージャース広島大手町ビル
- 所在地:広島市中区大手町2-8-2
- 建物規模:S造 地上13階
- 用途地域:商業地域(75.87%/778.08%)
- エリア:アストラムライン本通駅徒歩3分
- 住戸面積:1986.94㎡
- 竣工:2021年12月
広島市の中心部に位置しながらも、
開発に取り残されてしまった狭小敷地に、オフィスビルを建設。
最新のオフィスビルが供給され競合が多い中、
私たちなりの新しいオフィスの形を提案したいと考えました。
敷地は狭いが、最上階は周囲から見下ろされることがなく、
平和記念公園を望むことができるという利点を生かしました。
そこにはテナントオフィスのための
リビング空間を兼ねた屋上会議室を設け、
また、1階の店舗(飲食店)は
単なる「下駄ばき」ではなく働く人のキッチンダイニングと位置づけ、
家で暮らすような仕事環境を創り出すことに挑戦。
周辺の町並みは半世紀前の
石やタイルに囲まれた建物が多く残る官庁街。
敷地間口は狭いが主要な交差点に面して目立つ存在となる為、
新しさと明るさを感じるものとしました。
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眺望
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広さ
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立地
暮らすように働く
“リビングとダイニングキッチンが
あるオフィス”
オフィスワーカーは人生の多くの時間をオフィスで過ごす。
私たちはコロナ禍で、家で働く心地よさも経験しました。
フージャースアセットマネジメントとして
初の新築オフィスを計画するにあたり、
家のような心地よさを体験できるオフィスをめざすことにしました。
ここで働く人たちが団欒できるリビング空間と、
豊かな食事を提供するキッチンダイニング空間を設け、
オフィスビルに“Work” “Eat” “Relux”を集約しました。
デザインのポイント
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屋上階にテナントオフィスのための
会議室兼リビング空間一般的な天井高さ2,800㎜を確保するには敷地要件により12階建となるところ、あえて階高を詰めて最上階にペントハウスを設けました。そのために下がって露出した梁型は折り上げ天井と間接照明で解決しました。
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1階の店舗は、テナントオフィスの
ためのキッチンダイニング1階の店舗(飲食店)にも「暮らすように働く」というコンセプトに賛同して頂き、通常利用の他テイクアウトやデリバリーのサービスを提供してもらっています。この場所を、オフィスで働く人のキッチンダイニングとして位置づけました。
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新しい景観を創出
1フロアに2つのテナントが入居できるようシンメトリーのフォルムとしましたが、外壁パネルとサッシ方立を不規則に配置し、狭小ゆえの均質さと冗長さを緩和しました。また、各階の窓面に間接照明を仕組み、夜は街に行燈のような温かい明るさをもたらすことを計画しました。