自転車に乗って、
いつもより一駅先にいってみる。
私たちフージャースは、人と自転車が中心のまちづくりを考えることにしました。
エネルギーを使わず、空気も汚さない、地球環境に負荷を与えない暮らし方を実現したい。この物件は、そうした思いの中から、自転車好きの人が集まる集合住宅を考えてみよう、と始まった物件です。自転車をきっかけに住人が交流し、自転車のある暮らしがより楽しくなるような集合住宅「自転車と暮らすアパートメント」。
今回は、引っ越しをきっかけに自転車に乗るようになった、Aさんのストーリーをご紹介します。
引っ越しをきっかけに始まった 自転車のある暮らし
「自転車と暮らすアパートメント」には、「Bike is Life」のオリジナル自転車のサブスクリプションサービスがあります。このサービスをきっかけに自転車に乗り始めたというAさん。福岡の中心地から、生まれ育った西新エリアに戻ってきたいと部屋探しをしていたところ、偶然にもこのマンションに出会いました。
「広くて、新築で・・・と探し始めて、この家に辿り着くまで半年ぐらいかかりました。妥協はしたくないタイプなので、家探しには時間をかけましたね。ミニマリストできれい好き、ペットも飼えて、上層階に住みたいと思っていたら、なかなかいい物件が見つからなくて。物件検索サイトの『goodroom』で、この物件には出会いました」。
『goodroom』に掲載されている物件写真の1つ1つが綺麗で、良いことも悪いことも素直に書かれている紹介文から、直感的にこの物件に興味を持ったそう。問い合わせたところ、狙っていた上層階に空きがないと担当者から伝えられるも、気になって見学会に申し込みます。
「見学会に申し込んでみたら、偶然にも上層階が空いていたんです。その時点で住んでみたいという思いが強くなりました。見学会に行ってみると、投資目的でも購入目的でもなくて、賃貸でただ住むだけなのに、コンセプトをしっかりと担当者さんが話してくれて。賃貸マンションにコンセプトがあることや、見学会を開いて作り手の思いをダイレクトに話してくれることが新鮮で、内覧せずともここにしよう!と入居を決めました」。
風景が変わる家
入居前は自転車には全く乗らなかったというAさん。コンセプトである「自転車と暮らすアパートメント」そのものには共感はしなかったものの、賃貸物件にコンセプトがあるということや、物件の広さ、設備の良さ、そしてDIY壁に魅力を感じていました。
「住んでみたら、思った以上に広くて快適に生活しています。同じ風景にすぐ飽きてしまって、経営している会社のオフィスのレイアウトも、すぐに変えてしまうんですが、この家はDIY壁があるので思い通りになりそうだなと。今は、オークションで落札した油絵が届くのを待っているところです。半年待ちなのですが、ずっと欲しかった絵なので、あの壁に飾るのが楽しみですね」と、早速新居での暮らしを楽しんでいる様子を教えてくれました。
普段の生活では、バルコニーが特にお気に入りで、晴れた日には室内のミニテーブルをバルコニーに出して仕事をしたり、お酒を楽しむことも多いそう。視界を遮る建物が周りにないので、風景を楽しめると言います。
この他にも、引っ越し後にホームパーティーをした際には、土間に面したキッチンから土間のミニテーブルでくつろぐ友人をもてなしたり、それぞれが土間やバルコニー、リビングなど部屋の思い思いの場所でくつろげるのも良かったと言います。またこの土間は、日頃からよく使っているそうで、仕事で来客があった際の簡単な打ち合わせも、土間のミニテーブルで行っているということでした。
自転車のある暮らし
電車が嫌いで、歩くかタクシー移動だったAさんですが、「自転車と暮らすアパートメント」の自転車サブスクリプションサービスを知り、引っ越しを機に自転車に乗り始めました。会社のある天神まで歩いていくには少し遠かったことから、このサービスを使い始めたそうです。
「7年ほど自転車には乗っていませんでしたが、サブスクを始めてから、自転車には週2〜3回乗る生活になりました。特別遠くに行くわけではないけれど、これまでは身近で済ませていたことも、自転車があるから、もう少し先まで行ってみるようになりましたね。歩いていたころよりは、少しずつ行動範囲が広がっていると思います」。
今後もこのサービスを継続して利用するか聞いてみると、「続けると思いますよ。自転車がない生活は、もう不便ですから」と笑います。
今回の取材では、「自転車と暮らすアパートメント」での暮らしをきっかけに、大きくではないけれど、着実に少しずつ暮らしが変わっている様子を教えていただきました。
日当たりが良くなったことをきっかけに、生まれて初めて観葉植物を購入して育ててみる。いつも決まった飲食店に行っていたのを、少し範囲を広げて別の飲食店に行ってみる。自転車に乗って、いつもより一つ先の場所に出かけてみる。そんな暮らしの変化の積み重ねを、取材の中では「家に帰りたいと思うようになった」という言葉とともに教えてくれました。
今回取材に協力してくださった方をはじめ、これからどんな暮らしが育っていくのか楽しみです。