大切な自転車と、
毎日を楽しく快適に暮らす。
私たちフージャースは、人と自転車が中心のまちづくりを考えることにしました。
エネルギーを使わず、空気も汚さない、地球環境に負荷を与えない暮らし方を実現したい。この物件は、そうした思いの中から、自転車好きの人が集まる集合住宅を考えてみよう、と始まった物件です。自転車をきっかけに住人が交流し、自転車のある暮らしがより楽しくなるような集合住宅「自転車と暮らすアパートメント」。
今回は、2人と4台の自転車と暮らす、TさんとSさんのストーリをご紹介します。
2人と自転車4台の暮らし
3年ほど前から自転車に乗り始めたというTさんとSさん。少し遠くの観光地へサイクリングしてみようとクロスバイクを購入したことがきっかけで自転車を始めました。サイクリングを通して、どこかにいくための手段だった自転車が、気がつけば自転車を漕ぐことが楽しみになり、「もっと速く走りたい」とクロスバイクの購入からわずか1ヶ月後にはロードバイクを2台購入。そこから2人と自転車4台の暮らしが始まります。
半年待っても住みたかった
しかし、自転車との暮らしは不便も多かったそう。
「以前は、メゾネットタイプの家に住んでいました。雨風にさらしたくなかったので、室内に自転車を置いていましたが、毎回乗るたびに自転車を持って降りるのが手間でした。1LDKの部屋も、気づけば自転車でいっぱいで生活スペースを十分に取ることが出来ませんでした」。
そこで2人は、自転車を楽しめる暮らしがしたいと引っ越しを決めます。引っ越しの条件は、広いエレベーターがあること、雨風に濡れない駐輪場があること。元々、東京にサイクリスト向けの賃貸住宅があることを知っていたことから、「自転車」、「賃貸」、「土間」、「リノベーション」といったキーワードから物件探しを進め、辿り着いたのが「自転車と暮らすアパートメント」でした。
「見つけた時は嬉しくて、翌日に連絡して、翌週には見学にいきました。土間の広さや、壁に自転車がかけられるDIY壁、屋内の駐輪場が決め手でしたね。入居まで半年ありましたが、2人で『あとちょっとだね』と楽しく待ってたんですよ」とSさんは笑顔で振り返ります。
自転車を水洗いしたいというTさんは、「メンテナンスしたいなと思った時や、雨の中で自転車に乗った時に、すぐに1階で洗車できることが決め手でした。マンションのコンセプトが明確なので、自転車好きの人が住むんだろうなという期待もありました。糸島に自転車で行ける立地も魅かれたポイントです」。
工具貸します
見学から半年たった2022年2月、「自転車と暮らすアパートメント」で新しい生活を始めたお二人。自転車との暮らしは快適でしたが、入居の決め手の1つだったDIY壁は、やり方が分からず手付かずのままでした。
「DIYしたいなと思いながら踏み切れないでいたら、ある時ポストに『工具、貸します』という手紙が同じマンションの方から投函されているのを見つけました。工具を貸して欲しいのはもちろん、やり方が知りたくて、すぐ連絡をしました。その方に色々教えていただいて土間の自転車掛けができました」。
この時は限られた時間だったため自転車の話を深くすることはできなかったそうですが、この出会いをきっかけに、DIYにとどまらず、今後はマンションの繋がりを広げて、みんなでサイクリングにも出かけてみたいとも思うようになった、とTさんは教えてくれました。
帰りたくなる我が家
毎日の通勤や、他県で行われるサイクリングイベントへの参加など、自転車がなくてはならないお二人。以前の住まいと比較して、その暮らしやすさは大きく変わったと言います。
「以前は、お風呂場の水をバケツで組んで自転車のメンテナンスをしていたので、洗車場が1階にあるのは、とてもありがたいです。それがこのマンションに引っ越してきて、一番よかったところです。他にも色々ありますが、広いエレベーターやエントランスのおかげで自転車の出し入れがしやすくなったり、土間があることで自転車の空間と、生活スペースを分けて暮らせるのも、このマンションでよかったと思う点ですね」。
また、家への愛着にも変化があったと言います。
「この家に住むようになって、早く帰りたいと思うようになりました。前の家だと旅行に出かけたら『帰らないといけない』と後ろ髪を引かれる思いでしたが、今は『この家なら落ち着くし、帰ろうか』という気持ちになります。家に帰りたくなるんですよね」と、TさんもSさんも嬉しそうに教えてくれました。
今回の取材では、サイクリストの視点で見た「自転車と暮らすアパートメント」の魅力をたくさん教えていただきました。このマンションを作るにあたっては、たくさんのサイクリストからヒントをもらいました。それが実際の居住者の方に喜んでもらえるということは、私たちにとって大変嬉しいことです。
取材中Tさんが話してくれた「マンションの人とサイクリングに行ってみたい」という言葉が、いつか叶うように。そんなコミュニティが出来上がるように、私たちも引き続き見守っていきたいと思います。