完成までのストーリー

1日を振り返りながら
「いちばん好きな自分」
でいられる居場所。

2021.06

2016年1月から女性のためのマンションを考えるプロジェクトDuo Veel(デュオヴェール)を開始しました。2021年5月現在、全国で17物件が完成しています。
今では一昔前の考え方となりましたが、プロジェクトを始めた当時は、女性が1人で家を購入することは珍しいと考えられていました。しかし当時から、私たちが販売してきたマンションには、多くの単身女性がお住まいでした。このことを背景に、働く女性が安心して快適に住むことができ、毎日の生活が豊かになるようなマンションづくりに挑戦することにしました。Duo Veelのプロジェクトストーリーをご紹介します。

働く女性が、自分のために買う
マンションとは、何だろう。

Duo Veelの話が持ち上がったのは、2016年1月。都内で1棟マンションを開発することになった時のことです。「マンションを購入する女性は年々増えているのに、女性のための間取りがないよね」という言葉に、その場にいた全員が、驚きと納得が入り混じった表情で「確かに…」と返事をしました。私たちが、何に取り組むべきなのか、わかった瞬間でした。
調べてみると、分譲マンションでは、日当たりの良さや眺望のいい位置は、販売のメインとなるファミリー向けで、1LDKの部屋はあまり条件が良くない場所にあることが多いことがわかりました。また、コンパクトマンションのほとんどは投資用で、住むには快適性が足りません。さらに女性向けに考えられた間取りのマンションとなると、ほとんどありませんでした。
「働いて、自分のためにマンションを購入したいと思う女性に向けた、マンションを作りたい」。こうして、女性社員がほとんどというメンバー構成で、プロジェクトは始まりました。

女性社員が欲しい暮らしから、
間取りを考える。

マンションを考えるにあたり最初にぶつかったのは、働く女性が求めている暮らしがリアルでわからなかったことです。そもそも女性をターゲットにしたマンションがないわけですから、世の中に出ているマンションや調査を見渡しても、そこにヒントはありません。
けれど、ヒントは意外にも身近なところにありました。私たちフージャースは、社員の約41%が女性。また、プロジェクトメンバーである私たちの中にもありました。そこで、女性社員に声をかけ、自分たちの暮らしを振り返りながら「どんな暮らしをしたいか」、「どんなマンションなら買いたいか」を話し合いました。同時に、お客様のお宅にも足を運び、女性だから、同世代だから共感できる話で、たくさんのヒントをいただきました。こうして得られたヒントの一つひとつを取りこぼさないように、ゼロから間取りを作り上げていきました。

快適に暮らせる街かは、
歩かないとわからない。

Duo Veelを作るにあたり、次にこだわったのは街選びです。物件が増えた今でも、安心と心地よさ、そして利便性が両立できる街なのかを、担当チームが歩いてチェックしています。
1人、ときにはチームメンバーと時間や経路を変えて駅から歩き、周辺を徹底的に散策しました。生鮮食品を扱うスーパーがあるか。営業時間は何時までか。自分へのご褒美になる美味しいパン屋さんやケーキ屋さんはあるか。気軽に立ち寄れるカフェやレストランがあるか。夜1人で歩いても危なくないか。様々なことをチェックしながら、場所を選んで行きました。街の住みやすさだけでなく、駅からの近さや、都心へのアクセスのしやすさ、将来の売却や資産運用も、もちろんです。この街選びの仕方は今も継続していますし、都市部だけではなく、他の地域でDuo Veelを作るときも同じです。

デュオヴェール西新 周辺の街並み(2019年撮影)

1センチへのこだわり。

自分のお気に入りに囲まれる暮らしは、どうしても物が多くなりがちです。そのためDuo Veelでは、たとえ平米数は小さくても、日々快適に、そして豊かになることを第一に考えて、1センチにまでこだわって間取りや空間作りをしています。3口コンロの対面キッチンや、セミダブルベッドがおける寝室、大きなウォークインクローゼット、足を伸ばして入れるバスルームは、まさにそれです。
分譲ならではのカスタマイズをと、賃貸の時はリビングでしていたお化粧や髪の毛のセットを、パウダールームで椅子に座りながらできるようオプションプランも用意しました。ここでは、冷えが気になる女性のために、足元にヒーターを置けるスペースの確保にまで気を配っています。

アクティブウォークイン(デュオヴェール銀座レジデンスギャラリー 2017年撮影)
対面キッチン(デュオヴェール仙台レジデンスギャラリー 2020年撮影)

徹底したこだわりは共用部にも反映されています。エントランスの床は、目地にヒールが引っかからないよう配慮をしました。また、街路からの視線を考慮して、エントランスは街路から奥まったところに設置しました。ここまでしてようやく、女性のためのマンションが出来上がったのです。

デュオヴェール平尾駅前エントランス(2019年撮影)

頑張る女性の
パートナーであるために。

開発を始めて5年。2020年10月から、私たちは徹底したこだわりを続けてきたDuo Veelを、改めて見直しています。それは、改良を重ねてきたこのプロジェクトを、さらに良くするのはもちろんのこと、昨今の急速な社会の変化を受けて、Duo Veelが「暮らしの実態にあっているか」、「お住まいの方が大事にしているものを見落としていないか」を改めて考えてみたいと思ったからです。
この5年間を振り返るにあたり、購入者のみなさまの声を読み返していますが、「忙しい中で、心から安らげる場所を手に入れられた」、「将来の安心につながった」という声があり、私たちがこれまでやってきたことは間違っていなかったと確信しています。
今回の見直しをきっかけに、購入者の方や、開発に携わったメンバーとDuo Veelのこれからを話し合うなかで、私たちはDuoVeelに「As your Life Partner」というコンセプトをつけました。一人暮らしの女性のパートナーとして、毎日の快適な生活と将来の安心を作り続けていけるように。これからも頑張る女性の暮らしを、応援し続けていきたいと思います。

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